漫画家”クリスティーナ轟”は、スランプに陥っていた。
70年代耽美ブームの火つけ役となった、少年達の愛をテーマにしたデビュー作
「サルビアの丘で」が熱烈なFanの希望により再販。
デビュー作以来、マンガで読む歴史や、細木数子の生い立ち漫画、
スポ根ものしか書いていなかったクリスティーナ轟は10年ぶりに脚光を浴びる。
そんな中、再び“少年愛”をテーマにした原稿を依頼される轟。
しかし・・・
彼女は極度の恋愛不信。
父にひどい仕打ちで捨てられた母に、
毎夜眠り唄代わりに聞かされたのは「恨み節」
枕元で読んで聞かされたのは“母の不幸な日記“。
そんな母の最期の言葉は、
「あれが 愛だったの?」
死の間際まで父の恨み言だった。
いかに愛が信用できないものかを幼い頃から叩き込まれたクリスティーナ轟は、
恋愛不信エリートに育っていた。
そんな彼女になぜ、デビュー作「サルビアの丘で」が書けたのか・・・?
破天荒なアシスタントの案に振り回されながらも、
思春期に置き忘れた罪の意識と対面する漫画家。
蘇るストーリィ。
告白
告白
・・・。
かつて少女が生み出した少年達は語りだす。
やがて暴走するストーリィと共に
『ハッピーエンド?』
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